Windows Embedded Compact 7

今週末、ようやく日本でも 、Compact 7の説明会があった。ずいぶんと待ったことか。以下に、要点を簡単にまとめた。

● OS要件:

# XPでも、Vistaでも、 7 でも動作可能。

● ソフトウェア要件:

# 従来の Windows Embedded CE R3 は、Visual Studio 2005 であったが、Compact 7 では、Visual Studio 2008 となる。
# 従来の Platform Builder では、日本語版と、英語版が存在していたのが悩みの種であったが、今回からは英語版のみとなる。カタログもスッキリと英語で記述、統一できるはずだ。因みに、Platform Builder は、本来、インターナショナルであり、特に日本語版は必要ない、単に、操作メニューが日本語であるだけだ。できあがるOSは、ビルド時の設定を変更するだけで、世界中、どの言語版にもできる。これが CEの優れているところ。
# Microsoft社によれば、Visual Studio 2008 は、日本語版、英語版、どちらでも動作することを確認しているとのこと。

● オプション:

# Expression Blend と、Silverlightにより、安易にリッチなユーザーインターフェースを作成できる。特に、Expression Blendを使うことで、プログラマーではなく、グラフィック・デザーナーの手によるデザイン作業が可能だ。
# Silverlightは最終的には、ネイティブ C++ コードを出力するので、アプリケーションの実装速度は、Javaのようなマネージコードより高速で、メモリーも効率的に使え、リソースが限定されている組み込みシステムには向いている。また、従来からの WIN32アプリケーションも継続して利用可能であるため、従来からの開発リソースや技術者のスキルが無駄にならない。実用性のある製品造りは単に、流行を追って、新しいものばかりにすれば良いという訳ではないので、この辺りの現実的な判断が嬉しい。

当日は、DVDが配布されたが、以下よりダウンロードすることも可能。
http://www.microsoft.com/windowsembedded/ja-jp/products/windowsce/compact7.mspx

Hiroyuki Shimizu/CodeGear,Inc.