2007-01-01から1年間の記事一覧

Windows CEはなんでもできる魔法の箱です。

何でもすぐに簡単にできます。とは言えないが。少なくとも最初から色々な開発リソースが揃っていることだけは確だ。これらを最初から開発したり、別途購入したりするのは結構大変である。ただし、Windows CEを用いても、製品として完成させるためには、スレ…

お久しぶりの更新です。さすがに筆者は、

Windows CEのフットプリントについて

大きいなどとよく言われている。Windows CEでもスレッドが生成できて若干の通信ができる構成なら数百KBのシステムでも作れる。2KB、4KB?さすがにそれは無理である。今や2716や2732の時代ではない。・・・話が昔過ぎて理解できない!?これは失礼、冗談はさて…

リアルタイムシステムの考え方について

少し語ってみたいと思う。 最近は減ってきたのだが、Windows CEの導入に躊躇(ちゅうちょ)する理由として(時に、全く相手にされないこともあるが)よく言われていることは「リアルタイム性」である。リタルタイム性?、「なんて日本人はこのことばに弱いこ…

前回まで語ったように、ITRONでなされている大抵のことはWindows CEで実現することができる。 今回は、

ITRONとWindows CEの違いについて

語りたいと思う。 まず、Windows CEの同期機構だが、イベントフラグはないものの、イベントオブジェクトという仕組みがある。これはCreateEventによって動的に生成することができる。この仕組みによりイベントによる待ち合わせができる。さらにセマフォ(Crea…

前回の続きにりますが、

Windows CEの実行単位とそのスケジューリングについて

語ろう。Windows NT/2000/XPを含むNT系 Windowsでは、タスクという概念はなく、あるのはプロセスとスレッドだ。これは、UNIXやLinuxと共通する概念で、今では最も一般的な考え方だろう。NT系 Windowsは、MS-DOSの歴史も含めて、UNIXのアーキティチャから来た…

今回は

ITRON Vs Windows CE : 日本の組み込みシステムにWindows CEを〜

というテーマで語りたいと思う。 組み込みシステムのOSとしてWindows CEという話をした時に真っ先に引き合いに上がるのがITRONだろう。Linux!、いやOS-9!という声も聞こえてきそうだが、ITRONが、伝統的に使われているリアルタイム・モニターであることに…